フラテルニテ終わりました。
以下ネタバレ注意!!
私に救いはない。
私は救いなど求めていない。
それでも−−
私を救うと言ってくれて
普通の女の子のように抱いてくれて、
嬉しかった。
そう言ったら、あなたは苦しむだろうか。
それとも、少しは救われるだろうか。
ありがとう。
全俺が泣いた!
いやあ、久々に胸にホロっとくるようなラストを迎えたエロゲでした。フラテルニテ。こういう切ない余韻を残してトゥルーエンドを迎えるタイプの物語は本当に大好物です。
このフラテルニテ、さすがCLOCKUPのユーフォリア製作グループが主に関わってるだけあってエロシーンはかなりハードコアなものが多いです。
自分普段、エロシーンはおまけみたいなシナリオゲーしかやらないもので始終ハートブレイクされっぱなしでした。一ヶ月はカレーが食えなくなりました。
各ヒロイン(プラスアルファ)を自分なりに紹介してみます。ちなみに超主観と偏見が入り混じってます。
白坂大智・・・本作の主人公であり、この物語の唯一の良心
白坂美桜・・・主人公の姉。強姦事件に遭い心を閉ざすが、宗教に嵌り、結局そこのおっさん教祖にセックス三昧させられる結構頭残念な女。
白坂芽衣・・・主人公の妹。宗教に嵌った馬鹿な姉のせいで自分も道を踏み外す。
星野円夏・・・メインヒロインの自称親友の雌ブタ。残念なくらい雌ブタ。
菱木紗英子・・・生徒会長。本作において一番リア充っぽいのに、幸せすぎて道を踏み外しちゃうタイプの人。
小野田友佳・・・主人公の姉のDQN友達。姉と同様頭は弱い。
桧垣瑛・・・主人公の親友、でも心は女の子。性同一性障害に悩むかわいそうな男の子。宗教の格好の餌食に。
戸田心音・・・学校のいじめられっこ。宗教に嵌り覚醒し、ただの不思議ちゃんから殺傷能力高そうな不思議ちゃんになる。
そして俺の嫁の紹介です
神村愛・・・この物語におけるメインヒロインであり、本作は彼女を救済するための物語であると考える。生い立ちは、非常に痛ましいものであり、幼少時から実の両親に虐待、主に性的なものを受ける。人間として扱われることはなく、奴隷や娼婦、犬のように扱われる生活を繰り返す。両親は彼女を使い、売春で金を稼ぎ、そのプレイはまだあそこの毛も生え揃えていない女の子には非常に酷なものであった。そんな生活をしていたせいか、感情を失う。実は本作における黒幕であり、テーマとなっている宗教グループ「友愛会」は彼女が立ち上げたもの。その実態は思春期の少年少女達を、脱法ドラッグやセックスの力で洗脳し、洗脳しきった教徒達を買収に利用し金を稼ぐ違法団体であった。その顧客には社会的に権力を持つ人が多く、その闇は根深い。主人公の白坂大智は彼女との運命的な出会いに一目ぼれ(これも仕組まれたものだが)し、家族と友人、そしてなによりこの子を最後まで救おうと孤軍奮闘する。
前半の一文は彼女が物語の最後に発する一番の名台詞です。
人生に絶望した少年少女たちが、様々な方法で救済を目指していくのが本作のテーマ(つってもやってることはほとんどセックスだけど)
その中で最後まで、救済と思考停止は違うと友愛会の教えを拒み続けた主人公。そんな主人公を「結局救いはない」と達観した目で見守りながら、最後の最後まで素直になれなかった絶望したヒロイン。
とても印象的なのがエロゲには珍しく、実は最後まで主人公が一途に愛していたのはメインヒロインの神村愛だけでした。恋愛要素の絡んだシナリオも、メインヒロインのみで、最後のただ若い男女が普通のセックスするだけのエロシーンではなんだか謎の涙が止まりませんでした。ヒロインの一文一文とそれに答える主人公の対応がいままで過去を考えると本当に涙ものです。いままでハードなセックスシーンが続いたから余計なのかな。
もっと電波で鬱な内容目当て(実際かなりそうだけど)で買った自分がまさか、涙なしには語れない純愛ストーリーという評価を下すとは思いませんでした。
プレイしてよかった!