スナックの話

昨日の夜は会社のお付き合いで、いつものスナックに行ってきた。

それにしても店でカラオケするといつも思うのですが、おっさん上司のエグザイル好きは異常。若くみられたいのかな。おっさん達は無理せず愛が生まれた日でも歌ってろよ!

まあ、そんな感じで金曜日の夜は毎回過ぎてゆくのですが、昨日ちょっとおもしろい体験をしました。

たまたまその日、今日からその店で働く新人の女の子が来たそうです。元々外国人がやたら多い店なんだけど、その子もやっぱり異国人で中国からきた女の子だった。

うちの馬鹿上司がいきなり尖閣諸島とか言い出すから、空気ヨメ、話題選べよボケが!と思ってたんですけど、なんだかんだで上司はお店のお気に入りの若い子にそっちのけだったんで、すぐに興味が中国の子からそのお気に入りの若い子のほうににうつって、やっぱりいつものようにずっとセクハラしてました。

そんな中コミュ障のおれは気を使うのも疲れて、早くうち帰ってアニメ見たいなーとか思いながら、ひたすら焼酎水割りを飲み続けながら、フルーツをパクパクしてました。

そしたらたまたまその中国人の子が隣に来て、「今日から入りました○○です。よろしくお願いします。」というので、焦りながらも会話しようと思ったんですが、中々うまい言葉が出なかった。

もうコミュ障なのはホント、生まれつきなんで勘弁してつかーさいと思ったんだけど、意外とその女の子もまだ日本に慣れないのか、こういうお店で働くのがはじめてなのか、わからないけど結構大人しくて、2人でずっと黙って座ってた。

そんなきまずい沈黙タイムが続き、そもそも喋るにしても、お互い言葉がわからない(おれは言葉以前の問題)のでどうすることもできず、そんな時彼女がこう言った。


ここに書いて!


差し出されたのはメモ帳とペンだった。

彼女がずっと手に持ってて、今までそれ注文とかを書くためのものかなーなんて思ってたんだけど、どうやらお客さんと話すためのアイテムらしい。そういわゆる筆談である。

彼女は中国人なので日本語はあまりわからないけど、漢字ならわかる。

おれは過去浪人時代に代ゼミの漢文の時間に教わった中国文法の基本を思い出し、ひたすらメモに書いた。

どこに住んでるの?

とか

日本にきたのはいつ?

みたいなそんなとりとめのない会話だったけど、なんかこう筆談っていうのはまったりしてて楽しい。

筆談してる中で知ったんですが、彼女どうやらおれよりも年下らしい。

色々大変なことあると思うけど頑張って欲しいなぁと人生の先輩的には感じました。

筆談はじめる前は、ずっと無表情だったんだけど、それから彼女が段々と笑顔になっていって、最後にお酒ついでくれた時さすがのおれも知ってる中国語、「謝謝!」ってドヤ顔で言ったら、彼女すごくいい笑顔だったのでよかったです。